『登校』

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(もしかしたら…媚薬の薬よりも、前に憲治に…気付かないうちに惹かれていたのかも…)   「けど…何よ。あんたいつも意地張って、素直じゃ無いんだから!たまには、素直に言ってみたらぁ?みどり…その様子だと……まだちゃんと『好きです』って伝えてないんじゃない?」   「うっ!なんで解るのよぉ……奈津美ぃ~」   みどりが珍しく素直に奈津美の袖を握りくいくいと引っ張っていた。   「なんでってみどり…はぁ~ぁんもぉっ!何年あんたと付き合ってきてると思うのよっ!!」   確かに奈津美とは、小学生の時だから。 11年の付き合いになる   「それはそうだけどさ…。それ言ったら奈津美はお節介やきだよね!何かと他人の世話やって自分のことは二の次みたいな?だから…奈津美こそあんまり話してくれないじゃん?」   奈津美は自分のことを言われてちょっと複雑な表情をして  
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