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「私のことは良いのよ!だって…私の場合…アイツとは犬猿のなかだから多分アイツは私のこと何とも思ってないんだから…」
奈津美は何か思い詰めた顔をして苦笑いをしていた…。
「もしかして…和彦(かずひこ)のこと?」
実は、憲治と付き合い始めの頃、
奈津美から仲谷和彦(なかやかずひこ)のことで相談されたことがあったのだ…
和彦は私達の高校二葉高校の生徒会長をしていたりする。
そして会長を補佐する役割の副会長をしているのがここに居る奈津美だ。
奈津美から聞くまでは彼の優しい表の部分しか知らなかったせいもあったのかもしれない…。
その表の部分に私も憧れ、の眼差しで好きだったのかも…。
そして奈津美が彼のことを好きだと言うことを初めて聞かされたのもその時だった。
「うん…まぁ~アイツは仕事する時はしっかりやってくれるんだけど…何かとぶつかっちゃってさ……」
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