別に波乱って訳じゃないけど波乱っぽい幕開け

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山口「これからこのクラスの学級委員長と副委員長を決める。」 学級委員長とはクラスの最高責任者で、文化祭の時などは特に、最も面倒くさい仕事が必ず回ってくる役職。誰もが絶対成りたくない役職である。 副委員長とは見た目は委員長の補佐だが、実際は委員長が全て仕事をやってくれると確信し、結局自分はほとんど仕事をしなくてもよく肩書きだけが残る楽な役職。但し、委員長が欠席などでいない場合、全てが自分に回ってくるので意外とリスクが大きい役職でもある。 ワタル・ススム・ミユ(これはどうにかして免れなければ…) 山口「それじゃあ、くじ引きで決めるぞ。赤い印のあるくじを引いた人が委員長、青い印のあるくじを引いた人が副委員長だ。」 山口「それじゃあ、こっちの列の人から………うわぁ。」 ドドドドドドドドドドテ、ドドドドド・・・ 山口「順番は守って…………。」 先生が言い終わった頃にはくじは既に無かった。
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