きっかけがあるから今ここにいる そして始まる

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「それでは次の方どうぞ」 ワタル「神崎弥(ワタル)です。よろしくお願いします。」 試験官「ま、まあ、あまり…緊張しなくても…大丈夫ですよ」 ワタル「なんか汗かいてますが大丈夫ですか?」 試験官「あ…いや…大丈夫。な、なんかこの部屋暑くない?暑いよね。少し窓を」 ピュウウウウウ… 試験官「寒、あ…あー、暑いなぁ。いやー暑い暑い。」 ワタル(今さっき寒いっていったよね、っていうか今2月の中旬なんすけど…) 試験官「えーと、なぜうちの学校を受けたのですか?」 ワタル「えーと、自分の家から一番近いからです。」 馬鹿正直な主人公である。 試験官「………えっ、それだけ!?他になんかないの!?例えば制服がよいからだとか」 ワタル「いやいや、何その例え、もう少しまともな例えないんですか?」 緊張感のかけらもない主人公である。 試験官「では次、」 ワタル(え?今の突っ込みスルーかよ!) 試験官「最近社会情勢で気になることは?」 ワタル「えーと、特に無いです。」 もはや………あ、もういいや。 ワタル(今誰かに諦められたような…。) 試験官「では最後の質問です。この部屋寒いと思いますか?」 ワタル「………はっ?………え、えーと…寒いと思います。」 ワタル(何なんだこの人ーーーーーーー。) 試験官「それでは退室して結構ですよ。」 ワタル「し、失礼しました。」 こんなグダグダな感じで面接は終わった。
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