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卒業式が終わりみんなで食べにいったりしとる間に時刻は午後3時
外はすっかり春の陽気。桜の蕾が膨らみ今にも咲きそうな兆候を見せていた。
ワタル「それにしてももう中学卒業かぁ~。」
ススム「そうだな~。」
ワタル「高校でも今まで通り平凡な日常が過ぎていくんだろうな~。」
だがしかし、そんな呑気な彼の予想とは裏腹にいろいろ気の休む暇のない事態が待ち受けているとは知る由もなかった。
それにしてもなんだろう。これが春の陽気って奴なのか、もう中学には戻れないのにこれからが凄く楽しそうに感じる。
そしてこの中学最後の日が終わる。
春休み
ミユ「さぁ~て、猫舌公園にお花見しにいくわよ~!!」
ワタル・ススム「………………は?」
ワタル「藪から棒に一体何をおっしゃる…。っていうかなぜ俺たち?」
ミユ「高校の下見のついでによ。」
ススム「え~、めんどくさい。二人で行ってくれば。」
ミユ「二人で行くと、端から見ればただのカップルになってしまう。付き合ってもいないのにそんなんになってたまるか!!特に知ってる人にみられたらホントに死にたくなるわ!!」
ワタル「なんかすっげームカつくんだけど。」
まあどうでもいい会話は終わらして猫舌公園
かなりの桜が咲き誇っている。
それに感心する三人。
するとススムがトイレに行ってしまい、まさかの二人きり。
そこに運悪くお約束展開
同級生「あれ、神崎と白鳥じゃん。え、なに?二人は付き合ってるの?」
ミユ「はぁ!?ふざけんじゃないわよ!!なんで私がこんなのと付き合わなくちゃいけないわけ?」
ワタル「言葉の端々がかなり憎たらしいんだけど。」##
まあそんな苦い思い出を残しつつ新学期を迎えるのであった。
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