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「私の話はこれで終わりです」
“セフィロス”さんがふぅと息を吐く。
「そのナニかと局長の関係は今も解って無いんですか?」
それだけの呪いなのだ。
きっと何かあったはずだ。
「実はあの後、局長の奥さんに話を聞きに行きました。
最初はかたくなに拒否され続けましたが、13回目の訪問でやっと話してくれました。
なんでも、昔、局長は局長という座に就くためにある一人の無実の男を、裁判所内でのコネを使って死刑にしたらしいんです。
それからというもの、その男が使っていたあの牢で、自殺が頻繁に起きるようになった。
そういうことです。」
「今その刑務所は?」
“うとむ”が心配そうに聞く。
「今もありますよ。
そして今の局長は、私です」
「すご!お偉いさんですね!
ところで、自殺はどうなったんですか?」
「今も続いていますよ」
平然と言う。
おかしい。呪われるきっかけになった局長は恐らくその時呪いに殺されたはずだ。
ではなぜその後も呪いは続いている───
‘局長は局長という座に就くためにその男を殺したらしいです’
もしかして局長を殺したのは───
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