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目が覚めると病院のベッドにいた。
体にはいくつもの包帯が巻かれている。
あれ?俺、どうなったんだ?
室内を見回す。
どうやら個室のようだ。
部屋にいるのは俺一人だ。
部屋に誰かが入って来た。
「どうも、こういうものです」
年齢は40ぐらい。
持ち上げた手には警察手帳。
「体がまだ治って無いところ申し訳ありませんが、昨日の屋敷での火事のことを聴かせてもらえませんか?」
遠慮無くベッドの隣りに座り、メモを取り始める。
「待って下さい刑事さん…火事って、どういうことですか?」
刑事は不思議そうな顔をし、質問に答える。
「何を言ってるんだ。あんたが燃えてる屋敷に入って行くのを近所の住人が見ているんだよ」
!なんだって…。
火事になってる屋敷に俺が入った?
そんなはずない。
だって俺はオフ会をするために…。
「そ、そういえばあの四人はどうなったんですか!助かったんですか!?」
「あんた…何言ってるんだ?」
「え?」
「屋敷にいたのはあんた一人だった。
他にいた人を住人も消防団も見ていない。
死体も出てきていない」
そ、そんな…。
じゃあ、あの四人はなんなんだ!
どうなってる!
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