━━初話━━

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話の順番は年上からということになった。 つまり一番手“逃亡兵”さん、二番手“セフィロス”さん、三番手“うとむ”さん、最後に俺だ。 “逃亡兵”さんの話が始まる。 と、“うとむ”さんの後ろに男性らしき人影が見えた。 「あれ?奥に誰かいますよ」 人影は柱に隠れたのかもう姿は無かった。 「なんだ、“INVITE”は始めからおったのか」 「いえ、彼は私の彼氏なんです。恥ずかしながらちょっと喧嘩してる最中なんですよ。 でも付いて来るって聞かなくて…」 こっちに来る気はないのか、彼氏は姿を見せない。 ま、用心のために付いて来たのだろうか。喧嘩中とはいえ彼女の身を案じているのだろう。 悪い人ではないようだ。 「ふん、最近の若い奴等はわからんのう」 “セフィロス”さんはニコニコと“うとむ”に視線を送っている。 それはまるで我が娘の幸せを喜ぶ父親のようだった。 “逃亡兵”さんは早く話をしたかったのか、では話を始めるぞと語りだした。 「あれはわしがまだ若く兵隊であった、第二次世界大戦の頃の話じゃ━━━」
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