7126人が本棚に入れています
本棚に追加
「美紀すごいね。
この若さでそんな夢があるなんて。
私なんて何もないよ。
今なんてとりあえず国公立の大学に行ければそれでいいし。」
葵が本当にビックリしたという顔で言う。
「うん。すごいよ。
日本を良くしたいなんか今日日の高校生のセリフとは思えん。」
と、田口君は唸る。
「で、でもそう思うようになったのは2人と友達になってからなの。
特に中身がスカスカって言われてから。
私、私なりにどうしたらスカスカじゃない自分になれるか考えて、考えるきっかけをくれたのが2人だったから。」
私は夢を笑わずに聞いてくれて、しかも受け入れてくれた事がとにかく嬉しかった。
生半可な努力では成し得る夢ではないし。
天性のような物も必要だろう。
正直私には無理かもしれない。
でも受け入れてくれる人がいるだけで頑張れそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!