中務君の努力

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私は田口君と電車に乗り、中務君に了解とだけメールして携帯を閉じた。 電車の中で冬もそろそろ終わりに近づいて来ている事を感じながら、ただ無言で電車に揺られていた。 駅に付くと田口君は 「じゃあまた明日。」 とだけ言って先に帰って行った。 私は中務君の待ついつもの出口に向かった。 自然と早足になる。 心臓もうるさい。 期待してるんだろうか? 私は中務君に告白した時と似た気持ちで中務君のもとへ向かった。 いた。
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