中務君の努力

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久々に会う中務君はやっぱり格好良くて、私の顔は熱くなる。 ダメだ。 見てられない。 思わず俯き 「あ、うん…。」 としか言えなかった。 ダメだなあ。 全く成長してない。 私何やってたんだろう? 自己嫌悪に陥っていると中務君はカバンの中をゴソゴソし始めた。 「美紀に見てもらいたい物があるんだ。」 中務君はそう言うとカバンの中から数枚のプリント用紙を取り出した。 「何?」 「いいからこれ見て。」と言い私にその用紙を差し出す。 「これ…。」 それはテストの答案用紙だった。 「これ、今回のテスト。 一応これ1年の平均点。別紙で付いてるから。」
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