始まり

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チャンスは突然訪れた。 中学1年生からずっと好きだった中務君と教室に二人きりなんて。 3年生になって同じクラスになっただけでも神様に感謝してもしきれない状態だったのだけど、今の状況は人生に3回来るチャンスの1回に違いないぐらいの大チャンスだった。 私は一人でテンションがMAX状態だった。 偶然同じクラスになる。 偶然中務君は数学が苦手だった。 偶然私は忘れ物を取りに教室に戻った。 偶然中務君は数学の補習で一人居残り勉強をさせられていた。 偶然、放課後の誰もいない教室に二人きり。 これをチャンスと呼ばず何と呼ぼう! ・
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