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「それ、私やってあげようか?」
「は?」
自分でも思ってもみない言葉が口から出た。
しかもやってあげたら意味ないし。
「なんて嘘!ウソウソ!
ごめんなさい。余計なお世話でした!」
私はまた方向を変えて帰ろうとする。
「え?おい!
大事な忘れ物は?」
・・・・・・・・そうだった。
「そ、そうそう!また忘れるとこだった。
へへへっ。」
ああ我ながら気持ち悪い。
中務君の顔なんて怖くて見る事ができないけど、きっと私の事をどうでもいい興味ないって感じで見ているんだろうなあ。
私は自分の席に足早に駆け寄ると忘れ物を探すフリをした。
忘れ物はいくら探してもこんなところにはないって分かってるのに。
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