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10分は経った……。トイレにしては少々遅い気がする。そう思った矢先、奈美は戻ってきた。
「ただいまーっ、ごめんね」
それと同時に、注文していた串揚げセットが届いた。
「お待たせしました。ではごゆっくり!」
「あ、俺生ビールおかわりね」
「うわぁー美味しそう!」
「うんうん、じゃ俺これ!中身、何だろ?……」
丸い形の串揚げを手に取りかぶりつく。
ガリッ!………
「うっ、梅干しだよ。アハハッ、ホントに何でも揚げてるんだね、このお店って」
「でしょ、でしょ、じゃ私これ。あ、ウズラの卵だ!美味しー」
ちょうどその時、奈美の携帯が鳴った。
リリリリーン、リリリリリーン。
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