逃亡三日目

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10分は経った……。トイレにしては少々遅い気がする。そう思った矢先、奈美は戻ってきた。 「ただいまーっ、ごめんね」 それと同時に、注文していた串揚げセットが届いた。 「お待たせしました。ではごゆっくり!」 「あ、俺生ビールおかわりね」 「うわぁー美味しそう!」 「うんうん、じゃ俺これ!中身、何だろ?……」 丸い形の串揚げを手に取りかぶりつく。 ガリッ!……… 「うっ、梅干しだよ。アハハッ、ホントに何でも揚げてるんだね、このお店って」 「でしょ、でしょ、じゃ私これ。あ、ウズラの卵だ!美味しー」 ちょうどその時、奈美の携帯が鳴った。 リリリリーン、リリリリリーン。
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