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「如何なさいましたか?」
青年が訝しみ首を傾げる
だが俺にはもう、そんな姿は見えちゃいなかった。
(旦那だよ絶対、うわー本物だ)
心臓が煩いくらい高鳴り、身体がほてって熱い。
現世に生まれてきて初めて、指先が痺れるほど緊張し、興奮していた。
「あの、大丈夫ですか」
「え、あっ」
気がつくと俺は、彼の側に膝をつき、まるでほうけたように彼の顔を見つめていた。
立場逆転。
なんつう恥ずかしい‥!
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