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「花は茎、あってこそ」
後ろから誰かの声が聞こえてくる。
振り向いて確認する事は適わないが、分かる。
この独特の低い声‥‥まさか
「茎が無ければ花は咲かないし、花が咲かければ茎の意味は無い」
そいつは真隣に立つと、俺を起こして肩を貸してくれた。
知らなかったよ
アンタ、優しかったんだ
「魅せてくれよ、アンタらの花」
一歩、また一歩
旦那へと近付いて行く。
変だな‥‥目の奥が熱い。
ああ、俺様泣いてんの?
めっずらし
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