南方基地

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敵機はロシア製のポリカポフIー15が中心である。 敵機との距離は約一二〇〇。 ヘッドオン状態で接近する。 ―――ここだっ! ダダダダダダダ! 七.七㍉機関銃が硝煙と共に通常弾、曳光弾、徹甲弾を打ち出した。 その一撃で三機が火を噴いてその中の一機が海に波紋を打たせた。 残りの四機が佐山少尉の横を通過した瞬間に全機火を噴くのが確認できた。 仲間が迎撃に参加したのだ。 「北方から敵機接近!!数は八!」 反転した佐山少尉は僚機と共に敵機に向かった。 ―――南方基地――― 「敵機接近!!機銃は迎撃開始しろ!!」 「敵機に爆装のPー40がいます!!」 こちらの敵機には最新鋭のPー40が混じっていた。 「左四十!仰角六十っ!打ち方始めっ!!」 ダダダッダダダダッ ドンッドンッドンッ ババババババババ 機関銃や高射砲が敵機の迎撃を開始する。 ドガッ!! ドガン!! 一機のPー40が、高射砲の迎撃で爆発した。 他の敵機も火を噴いて落下する。しかしいかんせん敵の数が多すぎたらしく、一機のPー40が対空網をかいくぐって航空機用爆弾を落とした。 ヒィィィィン… ドガン!!
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