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僕の目尻が瘡蓋で覆われ
痛みの上から涙が流れた
泣き疲れたのは僕だけじゃなかったんだ
君が居たのはあの部屋
僕が出たのはあの日から
今思い出せば広がる思い出のカラー
踏み出せないのはあなたがいるから
眼に映る景色はあの日のまま
変わらずに流れた ただ今は
いずれ言わなくなった ただいま
思い出しては寄せて返す 悲しみの波は
いつかは引き上げていくのかな
もしくは満ちては僕を溺れさすのかな
たまらず吐いた暴言は
今では遠い忘却の彼方
それでも それでも 僕は僕のままを
僕は僕であることを
貫き通したかったんだ
でもそれは
僕だけじゃなかったんだ
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