2009年 3月のある日

2/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
僕の目尻が瘡蓋で覆われ 痛みの上から涙が流れた 泣き疲れたのは僕だけじゃなかったんだ 君が居たのはあの部屋 僕が出たのはあの日から 今思い出せば広がる思い出のカラー 踏み出せないのはあなたがいるから 眼に映る景色はあの日のまま 変わらずに流れた ただ今は いずれ言わなくなった ただいま 思い出しては寄せて返す 悲しみの波は いつかは引き上げていくのかな もしくは満ちては僕を溺れさすのかな たまらず吐いた暴言は 今では遠い忘却の彼方 それでも それでも 僕は僕のままを 僕は僕であることを 貫き通したかったんだ でもそれは 僕だけじゃなかったんだ
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!