236人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
「跡継ぎなんざ分家の零時がやればいいだろ。俺なんかよりもずっと頭が良いんだから」
そうさ、わざわざ本家だからってそこから当主を出す必要は本来は無いのだが、祖母がどうしても本家から当主を出したがっているのだ
「正式な真庭を継ぐのは純粋種の真庭のみ、分家の奴らなぞに当主の座は渡すものか」
祖母がどうしてそこまで執着するかは知らないが、どうしても俺を当主に…
「ばあちゃん。もしかして当主になるのは俺でなく銀河じゃないのか?」
祖母は少し怯んだ
「つまり俺か銀河どちらかが手元にいれば良かった。そして運悪く俺は優秀ではないかもしれないから、保険として銀河の母親に銀河の返還をさせようとしたんだろう」
祖母は今までの勢いが無くなり俺の話を聞く
最初のコメントを投稿しよう!