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「私たちが露草の事を今までずっと放っていたとでも思っていたのか?馬鹿にするな!」
花子の表情は悲しみに溢れていた
「私たちはあの子のために真庭に残り、露草やお前を守ろうとした。そのために私たちが稼いだ金は全て露草に送った」
「それは一体どういう事?」
花子と実草が金を送っていた?
「嬉々様は露草の働いていた場所に圧力を掛け、露草を解雇させるようにしていた。お前も露草が職場を転々としているのを知っているだろう?全ては嬉々様の根回し、早く銀河様を取り戻すための」
ではあの時に言った、僕を捨てたというのは………嘘…
「だが露草は耐えた、私たちの金も最低限、お前の分だけを持っていったよ。だけど嬉々様は最後の一手を打った…」
「最後の一手…?」
それが母さんをああも変えたのか?
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