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「待って下さい。母さんは?母さんはどうなるんですか!」
嬉々は僕の真庭入りは認めたが、母さんの事には触れていなかった
「お前とは離れる事にはなるが、お前だけを真庭に入れる」
嬉々は今までの威圧的な顔から一転、ほがらかな笑顔をした
僕はこの人に恐怖した、さっきまで憎悪に満ちた顔から、何故すべてを優しく包み込むような顔が出来るのか
「だが、曲がりなりにもこうも真っ直ぐに育てたのだ。そこを評価して露草にはお前とは会わない約束をさせ、露草が生きているに必要な援助をしよう」
嬉々は杖を着き立ち上がった
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