第一話

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「聞きたい事なら山ほどある! 第一、俺は自分より 年下の女の下で働きたくねぇ!」 俺は一番言いたかった事を、 言い放った。 「あぁ、そう。 なら会社を 辞めてもらうしかないか。」 「なっ…!!」 しまったと思った。 今になって、 さっきこの部屋に入る前に オッサンに言われた事を 思い出した。 俺がどうする事もできずに 突っ立っていると、 ツヴァイが口を開く。 「てめーみたいな奴は、 いてもいなくても一緒なんだよ。 本当に嫌なら、 私より強くなってから 文句言いやがれ! 三下が!!」 そう言った時のツヴァイの表情は さっきまでとは別人のように 怒りに満ちていて、 とてつもない恐怖を覚えた。 少し気を抜いただけで 恐怖から、意識が飛びそうになる。 「止めろツヴァイ!!」 オッサンの声と共に、 そこから意識は無くなった。
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