第一話

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「お前の寮は504号室、 俺の部屋は2001号室だ。 階が違うから気をつけろよ。 ハルキは5階俺は20階。」 そう言い残して、 オッサンは帰って行こうとした。 「ちょっ!オッサン! 鍵はどうすんだよ!」 慌てて聞くとオッサンは 「カードが鍵だ。」と 言って背を向けたまま 手を振り再び帰って行った。 俺は部屋番号を一つ一つ 確認しながら探していくと、 4の割に結構奥だった。 「えっと、カードカード…。」 内ポケットからカードを取り出し、 ドアの横に備え付けてある 機械の画面らしきところに カードをかざした。 するとドアの鍵が 開いたような音がし、 ドアを開ける。 中は結構広く、 金持ちのマンションみたいだ。 部屋に入りドアを閉めると それと同時に、 奥から人が出てきた。
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