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「あ、朝の!」
思ったのはほぼ同時だが、
先に言ったのは相手だった。
目の前にいるのは、
朝の自転車男。
風呂に入ったのか、
ラフな格好でタオルを首に
かけている。
朝は気づかなかったが、
相当な金髪。
歳は同じ位だ。
「いやー、朝の時はどーも!
あの後も色々大変だったんだよ。」
自転車男は馴れ馴れしく
話しかけてくる。
俺も結構喋る方だと思ってたのに、
この会社に来て個性的な人達に
出会ってから、
全然喋ってねぇかも…。
「俺はラシオ、
元ホストなんだよ。
よろしくな!」
道理で、容姿が整ってる訳だと
納得しながら自分も
一応、自己紹介をした。
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