第一話

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「あ、朝の!」 思ったのはほぼ同時だが、 先に言ったのは相手だった。 目の前にいるのは、 朝の自転車男。 風呂に入ったのか、 ラフな格好でタオルを首に かけている。 朝は気づかなかったが、 相当な金髪。 歳は同じ位だ。 「いやー、朝の時はどーも! あの後も色々大変だったんだよ。」 自転車男は馴れ馴れしく 話しかけてくる。 俺も結構喋る方だと思ってたのに、 この会社に来て個性的な人達に 出会ってから、 全然喋ってねぇかも…。 「俺はラシオ、 元ホストなんだよ。 よろしくな!」 道理で、容姿が整ってる訳だと 納得しながら自分も 一応、自己紹介をした。
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