第一話

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部屋に、永遠と鳴り続ける 目覚まし時計。 俺は布団の中から手を伸ばし、 手探りで目覚まし時計の スイッチを押した。 そのままいつも通り 二度寝をしようとすると、 ある事を思い出す。 「やっべ、今日から就職じゃん。」 そんな独り言を呟いて ゆっくりと起きると、 支度を始めた。 普通、漫画とかなら 遅刻しそうになって 大慌てとかなるんだろうけど、 今日は奇跡的に起きれたので そんな事になる事もない。 「ハルキー! 起きなさーい!」 一階から聞こえる母親の声。 「今日はもう起きてるよ!」 俺は大声で返事をすると、 着慣れないスーツに着替えて 一階へと降りた。
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