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「あら、ハルキが時間通りに
起きてくるなんて、
雪でも降るんじゃないかしら?」
リビングに入ると共に茶化され、
俺は無言のまま席に着くと
テーブルの上にあった
焼きたての食パンを頬張った。
「親父は?」
いつもいる親父が
居なかったので、
さっき茶化された事を
少し根に持ち素っ気なく聞くと、
母親は「さぁ?」と答えた。
夫がどこで何してるかくらい、
知っとけよ。
でも、無理もない。
親父は亭主関白のくせに、
浮気癖があるもんだから
朝居ない時もある。
母親は気にしてないみたいだが…。
よく耐えられたもんだと、
たまに感心してしまう。
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