第一話

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俺のカードに 描かれている紋章は、 黒い天使の翼の横に 格好いい感じで数字の2が 描かれているものだった。 カードをまじまじと見て 内ポケットにそれをしまうと、 さっきっからなかなか 動き始めなかった エレベーターが動き始める。 一階にはあんなに人がいたのに エレベーターの中は俺一人。 なんだか嫌な予感が 頭を過ぎった。 「本当に大丈夫かよ俺。」 溜め息をつこうとしていると エレベーターが止まり、 ドアが開いた。 エレベーターを降り、 辺りを見回すと壁に 21階と書かれている。 何故ここに着いたのかは わからない。 なんせあのエレベーターには、 階数を押すボタンが 一つも無かったからだ。
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