始まり

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始まり

ベッドの横のテーブルに置かれた携帯がなった。誰だろうと携帯をとると慌てた声で「竜崎亮隊長ですね?自衛隊全員に緊急召集がかけれました。一時間後に基地に来てください。説明は集合次第行います。」 何か言い返そうと口を開いたが、きれてしまった。 休暇中に緊急召集など自衛隊にはめったにない。不安に思いながら長い髪を後ろに束ねる。長い髪だが二枚目の男性だ。すぐに着替え、モーゼルC96と弾をベルトとポケットに押し込みブーツに足を通す。車に乗り基地へ向かった。 基地には30分でついた。だが、来る途中、街では暴動のようなことがおこっていた。あちこち血まみれだった。 全員が揃い説明が終わると大隊長が竜崎の隊を呼んだ。 「君たちは新装備を持って床主市に向かえ。あそこは自衛隊がないから重要施設の防衛にあたれ。以上だ!」床主市ときいて、友人の南が心配になった。彼女はSAT隊員だ。治安維持のため出動していてもおかしくない。 「了解!!」 大隊長に敬礼し武器の装備にあたった。装備は試作段階の強化服プロテクトギアとモーゼルMG34、ラインメタルFG42だ。プロテクトギアは紅い暗視ゴーグルと二二三口径弾を弾き返す装甲がウリだ。銃は古いが威力は今の銃より上だ。装備が終わると、ヘリに乗り床主市へ向かった。
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