別れと出会い

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この装甲車は片方だけで四輪だ。軽く十人はのせられる。弾薬を乗せていると青年が思い出したように竜崎に言った。 「この先で仲間と合流するんだけど…」 「心配するな見捨てない」 それが合図だったかのようにライフルの銃声が聞こえてきた。 「きっと平野達だ!!」 「すぐに向かうぞ!!」 後部のハッチをしめ装甲車が走り出す。間に合ってくれと祈るだけだった。すぐにモーゼルMG34に弾倉ベルトを差し込む。青年にうえの機銃の使い方を説明する。 「見えたわ!!」 「機銃で<奴ら>を蹴散らせ!!俺は後部ハッチから撃つ!!」 装甲車が止まる青年は上から機銃を撃ち始めた。すぐに竜崎も後部ハッチを開く。そこにいたのは少女たちと青年と犬だった。 「中に入れ!!」 叫びつつ近寄ってきた<奴ら>に向かってモーゼルを乱射する。ライフルを持った青年に誰かが89式小銃を手渡し中から撃たせていた。弾が切れたモーゼルをツインテールの少女に手渡しマシェットで<奴ら>を切り刻む。横から飛びだしてきたヤツに捕まれそうになったが日本刀を持った少女が頭を切る。頷くと二人とも中に入る。 「もういないな!?」 「ええ」 確認するとハッチを閉める。 「いいぞ!!出せ」 すぐに装甲車は<奴ら>の海から抜け出した。
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