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しばらくして装甲車は町外れの潰れたスタンドで止まった。
「さて、早速だが居酒屋太平って知ってるか?」
しばらく考えたあと小室が答えた。
「二丁目にあったけどそれが?」
「そこの地下は闇の取り引き場でな、上手くいったら武器があるかもしれん。」
「どうして自衛官のあなたが?」
高城は冷静に質問した。それに竜崎は答えた。
「二年前まで警官でな。そんときちょっとな。上の圧力で捜査は取り止めになったが」
高城は納得したように肩をすくめた。
ー二十分後ー
遠回りしながらも居酒屋太平に着いた。装甲車は路地にすっぽり入った。
「さすが自衛隊の所有物。楽に止められた♪」
静香は感心したように呟く。
苦笑いを浮かべながら竜崎は装甲車から出る。
「中の様子を見てくる」
そう言うと中へ突入する。中へ入ると朝の仕込みの途中だったのだろうカウンターの反対側は料理器具が散乱していた。そしておくに従業員の成れの果てが立っていた。
「焼酎一本!!」
そう言うとモーゼルC96を構え撃った。腐った目をいぬくとあっけなく崩れおちた。そして死体をまたいで店の奥の地下に通じる階段を見つける。横にある電気のスイッチをつける。
しかし電気はつかなかった。舌打ちしつつ店の出口を目指した。
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