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発電所の鎮圧はすぐに終わった。従業員に噛まれたものは居なく入り込んでいた<奴ら>を50弱倒せばよかった。警察も到着し噛まれていない市民30名あまりを収容した。全員で100人以上なる。発電所の周りは三メートルのコンクリート壁に覆われていたので入り口にバリケードを設置するだけでよかった。
発電所の会議室では、警察が市民と従業員に状況を話していた。全員納得していた。
竜崎はタバコを吸いながら双眼鏡で外を見ていた。 「いやーにしてもトンでもないことになりましたね~」
「まるで他人事だな?それに日本だけじゃなく世界各地でおこってる。鎮圧できるかさだかじゃない」
言葉をいいおえると同時に無線がなった。
「こちら本部ケルベロス隊応答願う」
大隊長の声だ。
「こちらケルベロス隊どうぞ」
「明日、別の場所に向かってもらう。場所は近くの洋上空港だ。ヘリを向かわせる時間は一二○○時だ。その次の日、床主市に向かってもらう。以上」
無線はそこで終わった。ため息をもらしながら事務室へ向かい銃の点検をした。すると携帯がなった。
「もしもし?リカだけど?」
「なんだお前か。今どこだ。俺は床主第一発電所だ。」
「なんだ近くじゃない。わたしは床主洋上空港。」 「洋上空港か。明日の午後そっちにむかう予定だ。」
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