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笑ってごまかしていると田島がやってきた。
「よう久しぶり。楽しいところ悪いが狙撃支援班長がお呼びだ。」
所長室へ行くと状況の説明があった。
「生存者が滑走路端の倉庫から連絡してきた。十人居るそうだ。我が隊からは南と田島を出す。そちらは?」
「こっちは俺を含め三人出す。」
「作戦は下の車庫にトラックがある。それで倉庫に向かってもらう。それで生存者を救助しろ。以上!!」 言葉が終わると同時に装備を整えトラックへ向かった。
トラックの運転は田島が担当した。<奴ら>を跳ねたりひいたりしながら倉庫に着く。
「二人は見張っておいてくれ。」
隊員二人を見張りに残し倉庫に入る。
「ムーヴ!!」
合図と同時に南と田島が飛び出し三人で、サプレッサーをつけたコルトXM177でそこにいた十匹の頭を撃ち抜く。そして辺りを見回したが、もう<奴ら>はいないようだ。どうやら奥の事務室にいるらしい。すぐにドアまで行き声をかけた。 「救助の者です!無事ですか?」
するとヒステリックな男の声で
「大丈夫です。噛まれたものも居ません。」
すぐにドアを開き生存者を確認する。全員無傷のようだ。が、
「竜崎、ヤバイわ」
「何!?」
振り向くと木箱の陰から左右あわせて十数匹が出てきた。
「トラックを目指して走れ!!」
南を先頭に生存者たちもトラックへ向かう。竜崎と田島は後ろを警戒しつつ前を援護する。竜崎と田島が倉庫半ばを過ぎるころには全員トラックに乗っていた。それをみて竜崎と田島はトラックに向かって走った。
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