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友ちゃんが自慢げに言い、私達はチョコバナナなど食べながら歩いていた。
その後、友ちゃんがトイレに行き私は友ちゃんを待っていま。
“そういえば今、翔何してるのかな?”って思った私は翔に電話をしてみた。
プルルルルッ
呼び出し音が3~4回なると翔が出た。『もしもし弥生?どうしたの?』
「あ、翔?今何して…」
私が翔に“今何してる?”と聞こうと思うと、人ごみの中翔の姿が見えた。
翔は女の子と一緒にいた。
『俺?俺は今近所の祭に…』
私は電話を切ってしまった。
「あれ…切れた。」
「誰だったの?」
「クラスの友達。」
「ふーん、ねぇ私わたあめが食べたい♪」
「分かった、行こ。」
2人は手をつないで歩いて行ってしまった。
私はそれをぼーっと見ていた。
私は頭の中が真っ白になっ。
あの子は誰なのか、彼女なのか、気になって仕方なかった。
学校に行っても、気になって、聞こうと思っても聞けない。
今の関係を崩したくなかった。
でも、私はどうすればいいのか分からなかった。
「なぁ、弥生。」
「何?」
いつの間にか翔が私の目の前にいた。
「なんかお前暗くないか?」
「うるさい…。」
「冷た!?」
私の心の中は黒いモヤモヤでいっぱいだった。
放課後、なぜか私は翔のあとを付けていた。
私…何をやってるんだろう…。
コレじゃまるでストーカーじゃん。
そして翔はアパートの中に入って行った。
「ただいまー。」
私はそれを見て、郵便ポストを見た。
「斎藤…斎藤…あった。102号室か。」
そう思ってると、ドアの扉が開いた。
「俺ポスト見てくるよ。」
翔が出てくると私は見つかった。
「弥生?何でここにいんの?」
「あ…えっと、散歩です。」
「制服で?」
「う…うん…。」
「ふーん…」
翔が目を細めて私を見ていると“翔?”と声がした。
ドアの所を見ると、お祭りの時、翔と一緒にいた女の子だった。
「誰?」
女の子は首をかしげた。
「こいつは弥生。クラスメート」
「そうなんだ♪そうだ、あがってて!!」
「あ、うん。」
女の子の腕を引っ張られ私は家の中に入った。
翔の家の中は案外片付いていて、テレビの上には家族の写真があった。
私は心の中でポツリとつぶやいた。
“やっぱり彼女なんだ…”
この時、私は翔が好きなんだと気づいた。
リビングに行き、翔は
「テキトーに座ってて」
そう言って、私は返事をし、テーブルの前に座った。
それから女の子がお茶を出してくれた。
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