第1章【剣帝と銀河連邦】

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― ―― ――― ―――― ・・・・・ヴゥゥン・・・ 転送が完了して、3人が周りを見渡すとそこは指定したとうり、施設の前だった。 シン「メイリン!施設周辺に生体反応がないか調べてください。」 メイリン「了解。」 シンが指示を出すと、メイリンはすぐさま施設周辺をスキャンし始めた。 シン「レオノーラは周囲を警戒しつつ待機してください!」 レオ「了~解♪」 メイリン「隊長、施設周辺に生体反応ありません。」 シン「そうですか、それじゃあ―――」 ???《おやぁ?お客さんかな?》 「施設を調査しましょう」と言おうとしたシンを遮って、後ろから・・・つまり施設の方から誰かが話し掛けてきた。 シン・メイリン「!?」 レオ「誰だい!?」 3人が後ろに振り返ると、施設の入り口の前に白衣を着た男が立っていた。 その男は、信じられない事に800年前にイクスを素体に移植した研究所の所長だった。 ???《いやぁ、まだこの星に人間が生き残っていたとは驚きだね。》 レオノーラの問いを無視して、無駄に笑顔全快で意味のわからない事を言う男にレオノーラが苛立っていると、メイリンが前に出て男に話し掛けた。 メイリン「申し訳ありませんが、お名前を教えていただけませんか?」 メイリンが男に丁寧に名前を聞くと、男は一瞬キョトンとした後にまた笑顔に戻って話し始めた。 ノル《いやぁ、すまない!まだ名前を言ってなかったね!私はノルだ!と言っても生前の名前だがね。》 シン「は?」 レオ「へ?」 ノルと名乗った男の言葉に間抜けた声を出す2人を無視して、メイリンは続けた。 メイリン「ノルさん、あなたは人間ではないのですね?」 ノル《よくわかったね!そうだ、私は人間じゃない!私はこの研究所のAIだ!私は全人格をAIにコピーしたんだ。君達が今見ているのはホログラムだよ。》 だから、生前の名前だよと言うノルにメイリンは更に質問する。 メイリン「質問を続けても、よろしいですか?」 ノル《ああ!勿論だよ!久しぶりの会話だからね♪私でわかる事は答えよう。》 メイリン「ありがとうございます。それでは、先程も人と会話するのが久しぶりと仰られていましたが、どれくらい人と会話していないのですか?」 ノル《そうだねぇ・・・・・・かれこれ800年くらいになるかな。》 シン・レオ・メイリン「800年!!!!!?」
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