第1章【剣帝と銀河連邦】

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ノル《王国が宰相の反逆により滅び、この研究所を守る為にノルがAIを作り全人格をコピー・・・・つまり、私だね♪・・・・それから800年間・・・・今日まで私は研究所を守り、管理していたんだよ。》 ノルの話す事実に3人は驚愕していたが、いち早く正気に戻ったメイリンはノルに聞き返した。 メイリン「で、では💦この研究所は800年も前から存在しているのですか?」 ノル《そうだよ♪・・・・・それはそうと、まだ君達の名前を聞いてなかったね?》 それを聞いて、慌てて自己紹介をした。 ノル《・・・・・成る程ね・・・・この惑星の外から来たのか》 シン「はい、この惑星に熱源反応があって、それを調査しに我々の部隊が来たんです。」 ノル《そして、調査に降りてみたら私が・・・つまり、この研究所があったと?》 ノルの言葉にシンが頷くと、レオノーラが「そう言えば」とノルに話し掛けた。 レオ「聞き忘れてたんだけどさ、この研究所はなんであんたがAIになってまで守ってたんだい?」 ノル《それはね、ある方が目覚めるのを待っているんだよ。》 シン「その方は800年も眠り続けているのですか!?」 レオ「その人は何故800年も眠ったままなんだい?」 ノル《それを説明するには、少し昔話をしないといけないね。》 そう言ってノルは語り始めた・・・・・この惑星に800年前王国があり、その王国には剣帝と呼ばれた英雄の青年がいた事、その剣帝を亡き者にする為に王国に反逆を企む宰相が剣帝を罠にはめたが、当時生きていたノルが宰相の仲間のふりをして剣帝を助けた事を・・・・・ シン「・・・・・・・そんな事が・・・・・では、その剣帝がこの研究所に眠り続けているのですか?」 ノル《正確には、剣帝の脳を移植した素体が最終調整の為に眠っている。》 メイリン「それは、どう言う意味ですか?あなたは剣帝を助けたのではないのですか?」 聞き返すメイリンに悲しそうな顔で首を振りノルは口を開いた。 ノル《宰相を納得させる為には剣帝の死体が必要だったんだ・・・・・だから、私はあの時に研究段階だった素体に剣帝の脳を移植したんだ・・・》 メイリン「調整はまだ終わらないのですか?」 ノル《もう少しで完了する。・・・・その事なんだが、君達に頼みがある。・・・・・剣帝を君達で保護してもらえないか?》 メイリン「隊長、どうしますか?」 レオ「隊長が良いなら、あたいはかまわないよ?」 シンは目を瞑りしばらく考えた後、口を開いた。 シン「・・・・・わかりました我々が責任を持って保護します。」
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