序章【惑星の過去】

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見渡す限り広大な荒野・・・・その荒野に、巨大な戦艦が降りてきた。 (イメージはガンダムSEEDのアークエンジェル) その戦艦の艦長席に座る漆黒の軍服に身を包んだ、見た目は20代前半の黒髪黒目で整った顔立ちの青年が口を開いた。 青年「・・・・・どう言う事だ?・・・・報告では、此処に王の殺害を企む反乱分子が集結しているんじゃなかったか?」 青年がブリッジにいる部下に聞くと、隣に立っていた見た目30代後半の青年と同じ漆黒の軍服を着ている、白髪交じりの髪をしたナイスミドルな人物が青年の方に向き直り、口を開いた。 ???「どうやら・・・・デマ・・・・だったようですね剣帝。」 剣帝と呼ばれた青年はため息をした後渋い顔で、喋りだした。 青年「ハァ~💧・・・・ヨキ、剣帝はやめろ剣帝は・・・俺にもイクスって言うちゃんとした名があるんだ・・・・それに、剣帝と呼ばれるのはあまり好きじゃない。」 ヨキと呼ばれたナイスミドルな人物は驚いた顔で、イクスに言った。 ヨキ「イクス様は剣帝の名が好きではないと!?」 イクスは暗い顔で答えた。 イクス「・・・ああ・・・好きじゃないね・・・・どんなに剣技や魔力に優れていて、功績を残して剣帝と呼ばれても、それは多くの人を殺したって事だ・・・・例えどんな大義名分があったとしても、その事実は変わらない。」 「だから剣帝の名は嫌いなんだ」と言うイクスにヨキは謝罪した。 ヨキ「軽々しくその名で呼んでしまい、申し訳ありませんでした。」 ヨキが謝罪すると、イクスは笑顔で言った。 イクス「なに、気にするな・・・・お前も悪気があって言ったんじゃないのはわかっている・・・・それよりも・・・だ・・・・今はこの状況をどうするかが問題だ💧」 ヨキ「ありがとうございます・・・・・確かに・・・・どうしたものですかね💧」 報告はデマだったのだから後は帰還すればいいだけなのだが、何故2人が困っているかと言うと、今回の反乱分子討伐に宰相が「剣帝の実力をこの目で見たい」と付いて来ているからなのだ。 イクス「仕方ない💧宰相に報告してくるか💧」 ヨキ「私も、お供します。」 そう言うと、2人はブリッジの部下達に周囲の警戒を命じて、宰相の待つゲストルームに向かった。 ―――――― ――――― ―――― ――― ―― ―
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