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「美月、今日の御堂様子がおかしいから、ちゃんと櫻井の面倒を見てるか監督しておけよ。」
『だったら最初から海に櫻井の事頼めよ!鬼教師!』
心の中で反論する俺。
今日の俺は本当におかしい。
今まで、どんな事があっても動揺したりする事なんて無かったのに…。
「臣ちゃん!了解であります!」
「何が了解だ!海なんかに面倒見られたら俺がバカになる。しかも臣ちゃんって…。やっとご機嫌が治ったのに、また怒らせる気か?臣ちゃんに謝れ!バカ!」
…しまった。
今…俺も臣ちゃんって言ったような気がする!
「御堂、お前もバカだ。美月も御堂も反省文…書きたいか?作文用紙100枚ぐらいで許してやる。」
もう…どうにでもなれ…。
今日は厄日なんだ…。
とことん落ちてやるよ…。
「臣先生?もうすぐ1時間目始まりますよ?1時間目はうちのクラスじゃないですよね?」
「ヤバっ!じゃぁ御堂、櫻井を頼んだぞ!」
最悪な一言を残し担任は教室から出て行った。
ナイスなタイミングで先生の気を逸らしてくれたのは、クラス委員の仲里優(なかざとゆう)。
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