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「誰がバカだ!おっ!櫻井がかなり迷惑そうな顔してるぞ。流来に似てるって言われたからだな。可哀相に…。」
バカ海の言葉に更に迷惑そうな顔をする櫻井。
一目惚れした女には迷惑な顔されるし、担任には無茶振りされるし…。
今日は厄日だ!
もう帰りたい…。
気分は最悪な俺に耳元で優が囁く。
「櫻井の事…好きなのか?」
優の言葉に一気に赤面して再びパニックに陥った俺は思わず…
「違う!!」
と大絶叫…。
それと同時にクラス中の視線を集め、いつの間にか来ていた1時間目の英語教師が鬼の形相で俺を睨んでいる。
「御堂君、何が違うのかね?もう授業は始まっています。常々、授業妨害をする者にはペナルティーを与えると言っているのは覚えているかね?」
顔が、赤面から蒼白に変わっていくのが自分でもよく分かる。
「スミマセン…。」
素直に謝ると英語教師は、とても楽しそうに口を開いた。
「御堂君、59ページから61ページの英文を全て訳して下さい。」
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