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お産のエキスパートになりたいって思ってくれてありがとう。
お陰で俺の人生が明るくなりそう!
「お互い頑張ろうな!」
「うん。」
医大に行っても櫻井と同じ時間を共有出来ると思うと、俺の未来が光り輝いて見えた。
後光がさしてる感じ!
未来の俺の隣には櫻井がいて…。
とりあえず…付き合ったりとか??
あ~、マジ幸せ!
脳内妄想しまくって、頭の中は幸せ過ぎてバカみたいに顔が緩みっぱなし…。
朝の本能の警告?が嘘のように、俺の頭の中は花が咲き乱れ春のようになっていた。
「御堂君、私の家こっちだから。また明日ね。」
脳内妄想中の俺を、いきなり現実に引き戻してくれた櫻井…。
「お、おう。またな!」
軽く右手を上げて必死に笑顔を作る。
顔…引き攣ってるかも…と思いながら櫻井を見ると、櫻井は素敵な笑顔で手を振ってくれた。
…でも、俺の妄想は現実に引き戻された事によって、脳内パラダイスが脆くも崩れ去った。
現実はそんなに甘くないと知り、仕方なく家へと足を進めた。
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