3.進路

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お産のエキスパートになりたいって思ってくれてありがとう。 お陰で俺の人生が明るくなりそう! 「お互い頑張ろうな!」 「うん。」 医大に行っても櫻井と同じ時間を共有出来ると思うと、俺の未来が光り輝いて見えた。 後光がさしてる感じ! 未来の俺の隣には櫻井がいて…。 とりあえず…付き合ったりとか?? あ~、マジ幸せ! 脳内妄想しまくって、頭の中は幸せ過ぎてバカみたいに顔が緩みっぱなし…。 朝の本能の警告?が嘘のように、俺の頭の中は花が咲き乱れ春のようになっていた。 「御堂君、私の家こっちだから。また明日ね。」 脳内妄想中の俺を、いきなり現実に引き戻してくれた櫻井…。 「お、おう。またな!」 軽く右手を上げて必死に笑顔を作る。 顔…引き攣ってるかも…と思いながら櫻井を見ると、櫻井は素敵な笑顔で手を振ってくれた。 …でも、俺の妄想は現実に引き戻された事によって、脳内パラダイスが脆くも崩れ去った。 現実はそんなに甘くないと知り、仕方なく家へと足を進めた。 .
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