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慌てて離れると、愛流は俯いて耳が真っ赤になっていた。
そんな愛流を覗き込むように見ると…目が合った。
「愛流…ゴメン。マジ、ゴメン。」
慌ててアタフタと謝る俺に、愛流は真っ赤な顔を上げて恥ずかしそうに笑ってくれた。
「ビックリしたけど…大丈夫だよ。」
愛流の言葉に安心したのと同時に拒否されなかった嬉しさが込み上げてくる。
「愛流?い、今…す、好きな人とかいる?」
自分でもビックリする言葉が口から飛び出した。
こうなったら…こ、告白するか?
マジ、緊張する…。
やっぱり…拒否されたら嫌だし…。
マジどうしよう…。
「すっ、好きな人!?あっ、えっ!?る、流来は…いるの?」
動揺しながら言う愛流がマジ可愛くて、俺の心臓はドキドキし過ぎで壊れる寸前。
もうダメもとで、いっちまえ!!
「お、俺!?俺は…あ、愛流の【キキー グウォン】」
何だ!?
誰だぁ?俺の勇気を踏みにじり、告白のジャマをする奴は!!
って・・・このバイク!!
「流来!?おっ、櫻井もいる!」
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