4.夏休み

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ムカつくほどタイミングが悪いバカが、ヘルメットを取り、俺と愛流に笑顔を向ける。 「あっ、美月君!!」 海!!テメェー!ふざけんなよ!! 俺はイラつく気持ちをそのまま海にぶつけるかのように、海をギロっと睨んでやった。 「流来??何だよ?睨むなよ~。俺、何かしたか?」 したよ!!した! 俺の告白のジャマしただろうが! 担任といい、海といい…どいつもこいつもジャマしやがって! 「っるっせー!黙れバカ海!!」 「流来!?よく分かんねぇーけどゴメン!」 珍しく素直に謝る海。 でも、俺の勇気を踏みにじった罰はしっかり受けて貰おうじゃないか。 俺はニヤリッと口角を上げて海を見た。 海の顔がみるみる引き攣っていく。 「っ、流来!?お前がその顔で笑う時はろくな事が無い…。頼むから許してくれ!」 必死に土下座をしながら懇願する海を、一瞬ギロっと睨み、目線を海から愛流へ移す。 愛流は何が起きたのか把握出来ないようで、首を傾げて俺を見る。 .
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