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愛流、可愛い…。
って、今は海だ!
…でも愛流もいるし、仕方ないから軽くムシして愛流と帰ろう。
「愛流、行こう。一旦家に帰って、昼飯でも食いに行こう。良い?」
愛流は戸惑いながら、俺と海を交互に見る。
「うん…。でも、美月君は?」
「ちょっと待った!流来?今、サラっと愛流って言った?」
土下座から突然立ち上がり、海が何やら言い出した。
俺はそれをサラっとムシして愛流に笑顔を向ける。
「愛流、行こう。海は放置で良いから。」
言いながら歩き出す俺に、愛流はどうして良いのか分からない様子で突っ立ったまま。
「流来、待って!美月君、可哀相だよ?」
「ちょっと待った。櫻井?今、サラっと流来って言った?」
今度は愛流に向かって何やら言い出した。
面倒臭い奴だ。
愛流はというと…海と向き合って首を傾げている。
そんな顔、海に見せるなよ…。
「うぉ!櫻井、その顔…ヤバイ!可愛い……。」
海の言葉に愛流の顔がみるみる赤く染まっていく。
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