1.出会い

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慌てて返事をしたけれど…墓穴を掘った事に気付かなかった。 「臣ちゃん?前から言ってるよな?臣先生だろ?」 素敵な笑顔なのに…目が笑ってないよ…。 「臣ちゃ…先生?目が笑ってないですよ?」 俺のバカ! 怒りを煽るような発言をするなんて…。 もう、俺の思考回路…配線が目茶苦茶になってるよ…。 いつもは、こんな失敗絶対しないのに…。 かなり動揺中…。 おまけに、クラス中が俺と担任に注目してるし…。 「御堂?俺を怒らせたいのか?」 「滅相もございません。櫻井さんの事は、責任を持ってみさせて頂きます。」 俺…天才? パンク中の思考回路の中から、素敵な答えを見つけたよ。 「よし。今日のところは許してやる。何でもいいが、頭でもぶつけたのか?御堂らしくないぞ?……まさかっ!…櫻井の事…。」 言葉の途中で笑い出した鬼担任。 『櫻井の事…』って何だよ! 続きは?まさか!! 俺の心を読んだのか? 隣では不思議そうな顔で担任を見る櫻井。 .
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