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職員室の戸を開けるとクーラーの冷たい風が俺を包んだ。     生き返る…     冷気を逃がさないように戸をキッチリ閉めて自分のデスクについた。       その間に汗もすっかり引いていて、少し寒気がした。        "コンコン…"     職員室の戸がノックされたと同時に声が聞こえた。     「失礼します。 1年1組 高梨 ユウです…鏡先生いらっしゃいますか?」       そこには少し背伸びをして、俺を探している生徒がいた。       純粋な黒髪 少し茶色がかった大きな瞳 ふっくらとした紅い小さな唇…         男にしておくにはもったいないと言えるほど可愛い顔をしている。
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