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  俺は椅子から立ち上がり、高梨の方へ向かった。     あいにく、今はテスト期間のため、生徒は職員室へ出入り禁止になっている。     俺達は廊下に出て話しをした。     「どうした?」     「さっきの化学なんですけど…よく分からない所があって」     「どれ?どこが分からないんだ?」     高梨が持ってきたノートを見せてもらい、分からないという所を丁寧に教えた。        「…で、これとこれが組み合わさって…」     高梨は俺の説明ひとつひとつに相槌を打っている。     瞬きする度に長いまつ毛が揺れる。       .
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