阿呆の意気で楽しめ休み

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「大丈夫かクド。俺のミスだった、ごめん」 隆二はクリアロッドの傍らに膝をつき、体を起こすのを手助けする。 それに首を振って応えるクリアロッド。 「いえ、僕のミスです。先生が捕らえたらあそこはすぐに行くべきでした。 少し間がありましたから」 こうして二人で軽い反省会をしていると、 「お疲れ様!クド君」 隆二とは反対側に膝をついた冬弥がタオルを差し出して笑顔を向ける。 クリアロッドもそれを笑顔で受け取った。 「ありがとう、トーヤ」 歳が近いからなのか、隆二や智明への対応とは違って随分砕けた話し方だ。 隆二にとってもそれは微笑ましい事であって、二人の傍からそっと離れた。 「仲睦まじいな」 「冬弥も家に籠もりっきりで友達いなかったから。同年代の話し相手なんて嬉しくて仕方ないんでしょ」 腕を組んで見つめる智明に隆二も嬉しそうに答える。 が、智明は不意に腕を解いて、手を叩いた。 「おら、家戻るぞ!特にお前ら三人は急がなきゃならんしな」
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