淡い恋色

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その日は朝から雨だった。    「空ぁーぉはよ~」   『ぉはよ☆紫乃は新学期早々寝むそーですねぇ』   朝からそんな会話をしていた私たち。   今日から私たちは3年生だ。   『ほら、紫乃っ教室行こっ?!』   すでにクラス替えの貼り紙を見ていた私たちは3年2組だった。       教室に入ってまず思ったコト…… 馴染みのない人だらけ……とゆうコトだった。   貼り紙を見ても他の人のコトはあまり気にしていなかったのさ。   「空っ、あの2人が同じクラスだよっ☆」   『あの2人って確か…ダンス部の??』   紫乃が2人の男子を見つけた。     ガラガラ……   ドアが開き新しい担任が入って来た。    「ほらっ、早く席に着けー」     学校の中でも人気のある先生だった。   (これならラスト1年間楽しいかもっ♪)   私は1人思っていた。       その日は午後から入学式だった。   「雨なのに新入生も大変だねぇ」   『ホントお疲れ様って感じだよね』   そんなくだらない話をしながら廊下を歩いていた。     階段を上っていた時、 下から誰か言って来た。   「スカート短いから見えるよぉ」   突然言われ、私は焦った。  (こ、こいつ~何様のつもりだよっ!!)   『空っ、あの2人だよ!! 真崎隆也と岡谷賢斗!!』   そう紫乃は私の耳元で言った。
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