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私は、田舎に生まれた。
周りには山と川。
小学校は、みかん箱のような古い小学校へ行くようなところだった。
遊ぶところは公園。
昔からある田舎。
そんなところに私は生まれた。
私には母親と父親、そして5つ下の妹がいる。
父親は浮気癖がひどく、外に女の人を作っては家に帰ってこなくなる。
母親は父親が大好きだったから、それは私や妹がいい子に育たないせいだと言い張った。
私は運動が苦手だった。
ゴムとびや木登りが普通の遊びであり、それができない自分は、よくいじめられた。
私がいるとチームが負けると、小さい頃にはよくあるいじめである。
いじめられて帰る。
そうすると、父親は私のことを殴った。
母親は私を守るでもなく、追い出し、鍵をしめられた。
必ず「こんな子にするはずではなかった」という言葉とともに。
私はダメなやつだと自分のことを思うようになっていった。
真実も言わないし、笑うしか武器がなかった。
友だちにも気をつかい、いじめられれば、全部私のせい。
そうやって思ってた。
小学校3年生のときだった。
私は摂食障害になった。
拒食症になった。
低血糖で、救急車で運ばれた。
もうそのまま死んでしまいたかった。
自分がダメだって思ってた。
目がさめたときに、いたのは親ではなく、カウンセリングの先生だった。
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