プロローグ ~ 椎名 唯 ~

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散りつつある桜並木の並ぶ通学路で、 舞い散る花びらを眺めながら、 私『椎名 唯』はふと 3ヶ月前くらいを振り返る。 思えばあの頃の私は、ひたすらに勉強ばかりを繰り返していて、 友達との遊びも自粛し、名門の女子高に受かるため、必死だった。 塾にたくさん通って、先生に絶対うかるという お墨付きをいただき、自信を持って望んだ受験…なのに、 『何でだーーーーーー!!!!!!』 私はその受験にまさかの失敗をして…併願の共学校への入学が決まった。 最初はショックだった。 一生に一度の高校受験に失敗したのだから。 それでも私が立ち直れたのは きっと彼女のお陰だと私は思う。 「唯っ!」
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