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どれぐらい眠っていたのか…
森は、幾日目かの朝日を迎えていた
気だるい身体を無理矢理起こせば
久方ぶりの太陽に
なかなか瞼が開けられず
手探りでベッドを降りた
『…行かないで……』
俺の手を捕まえて
離そうとしない…
薄らと瞼を開けると………
……君?
ゆっくり開けた瞳には…
マリアが映った
交わり重なる
君の影が離れた瞬間
ホッ…
胸に安堵の色が見えた
俺は……
決して…二人を同一化などできない……
君は君で…
マリアは…マリア…
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